ものづくりをする人にとって、ノギスは寸法や加工精度を測るための重要な工具です。利用頻度も高い工具のため、すぐに測定値を確認できるデジタルノギス(電子ノギス)を検討している人も多いと思います。
本記事では通販サイトでも購入可能なデジタルノギスの1つ、シンワ測定株式会社のデジタルノギスについて使った感想を書いていこうと思います。
シンワ測定のデジタルノギス 100 mm
私が購入したのは品番19994、長さ100 mmのデジタルノギスです。デザインが同じものの場合、長さは100 mmを含めて4種類あるみたいです。購入する際は自分が測ろうとする物のスケールに合わせて判断する必要がありますね。
購入すると、ノギスを保管するケース、電池交換用のプラスドライバー、取扱説明書も付いてきます。
購入方法
Amazon・楽天などの通販サイトで購入することが可能です。100 mmと150 mmの長さを選ぶなら5000円程度で購入ができます。
Amazonだと他のメーカーで2000円台でデジタルノギスが販売されています。シックネスゲージは3Dプリンタのノズルとレベリング調整に使えるので良いかも(精度が良いかはわかりませんが…)。
価格だけを見ればもちろん安い方のメーカーで購入すると思いますが、測定器具のメーカーとして有名なシンワ測定の商品の方が安心だったので、今回はシンワ測定の商品を買いました。
使ってみた感想:コスパが良い
購入して2ヶ月ほど使っていますが、5000円ほどでデジタルノギスが手に入るのはとても良かったです。
定規よりもノギスを使った方が正確に測ることができますし、液晶画面に測定値が表示され、値がすぐにわかるので非常に便利です。測る時間がかなり短縮されました。
私は3Dプリンタで作った造形物とCAD上のモデルとの違いがあるかを調べるのにノギスを使っています。今回のノギスの器差 ±0.03 mm がどれほどの精度か正直わかりませんが、趣味で3Dプリンタで作った物を測る分には問題ないと思っています。
結果として、5000円ほどでデジタルノギスが購入できたので、コスパの良い商品で満足です。
個人的に不便な部分とは
コスパの良い商品で満足していると言いましたが、少し不便に感じている点があります。
それは、電源をつける度にゼロ点調整が必要なことです。
このノギスは電源をつけると液晶画面に必ず 0 が表示されるので、ノギス先端が開いている状態であればゼロ点調整が必要になります。電源をつける度にゼロ点調整が必要なのはかなり面倒です。
他のメーカーの商品ですが、ミツトヨ製のデジタルノギスは電源ボタンを押すとその状態での測定値を表示してくれる優れものでした。アブソリュート式と言うらしく、電源をつけた途端に計測できるのでとても便利でした。
ミツトヨのデジタルノギスはAmazonだと1万円強で他のノギスに比べて価格が高いので、お金に余裕のある方はこちらを検討してみてください。
まとめ:シンワ測定のデジタルノギスはコスパが良い商品
今回はシンワ測定のデジタルノギス 19994 についてレビューしました。
通販サイトなら5000円ほどで購入できますし、趣味でものづくりをする人にとっては十分な精度なので、良い買い物をしたと思っています。
この5000円を渋って定規だけで奮闘していた時期もありましたが、このデジタルノギスの便利さを一度知ったらもうあの頃に戻ることはできません。それほどまでに便利な測定工具です。
このノギスを使いつつ、3Dプリンタでのものづくりの質を上げていこうと思います。
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