どうも、Hiro (@hiroloquy) です。
3年ほど使用している3DプリンタX-smart (QIDI TECH製) が今年の8月頃からトラブル続きで、カスタマーサービスで製造元とメールで連絡しつつ、さまざまな交換部品を購入して修理してきました。
そこで今回は過去にあったトラブルとどんな方法で対処しようとしたかについて紹介します。ご参考になれば幸いです。
ノズル詰まり & 非純正ノズルの悲劇
積層式の3Dプリンタで多発するトラブルの一つがノズル詰まり。
ノズル詰まりとはフィラメントがノズル先で詰まり、印刷物がスカスカになったりノックする音がしてフィラメントが出てこないといった現象です。要因はさまざま。
- ノズル先の加熱温度
- フィラメントを送り出す(または引き戻す)速度
- フィラメントの素材(PLA、ABS、TPU、…)
- フィラメントの吸湿具合
私もこれに悩み、ノズルを消耗品のごとく交換していました。そこでAmazonで非純正の安いノズルを見つけて購入しました。
購入したのはfosa製のMK10ノズル、10個セットで1400円弱とかなり安かったです。

購入当初はノズル詰まりが解消して喜んでいましたが、しばらく使ってみるとやはりノズル詰まりが発生。
そこでノズルを確認してみると明らかに作りが違うノズルが混在していました。「『安物買いの銭失い』とはこのことか!」と身をもって感じました。
このツイートに対してAmazoが反応してくださり、返金対応の連絡を販売元にしました。
しかしこのことに気づいたときは購入日から1ヶ月以上が経過していたため、全額ではなく半額返金で解決しました。エクストルーダーは汚れてしまい、ノズル詰まりに費やした時間を思い返すとショックでした。
今後は3Dプリンタの印刷設定を使い回すという横着はせず、そのときの3Dモデルや室温、湿度、また季節によって設定を変え、またQIDI TECHの純正ノズルを使っていこうと思います。
ちなみに、プラットフォームシートでの問題(今後執筆予定)に関してQIDIに問い合わせ、新しく純正シートを購入した際、ノズルを無料で付けてくれました。しかも5つも!
QIDI TECHさん本当にありがとうございました。QIDI TECHのサポート対応についても今後書く予定。
オーバーハング対策で冷却用ダクト導入
私は自分のX-smartで3D印刷する際、オーバーハングの印刷部分が汚いことが気になっていました。
オーバーハングとはサポート材なしで宙に浮いた箇所を印刷することですが、サポート材が無いためフィラメントが少し垂れ下がり、結果オーバーハングの面は汚くなりがちです。
この問題を改善するために、スライサーソフト(QIDI-Print)内で気をつけるべき印刷設定・パラメータがないかをQIDI TECHにメールで質問すると、私の持つX-smartが古いバージョンであることを指摘されました。
私は2019年頃発売のX-smartを使っていたのですが、最新モデルでは改良されてノズルを冷やすダクトが追加されていました。
QIDI TECH曰く、ダクトがあることでノズル先端に直接風が当たって冷やされるので、フィラメントも速く冷えてオーバーハングが綺麗になると教えていただきました。
そして実際に部品を調達。
Thingiverseにあった3Dモデルを印刷してみましたが、「キレイになった!」とは言い難い感じでした。印刷環境や設定によってはオーバーハング部分がキレイになるかもしれませんが、印刷設定のパラメータを詰めるとキリが無いのでこれはそのまま諦めました。
換装した部品はこちら。キャリッジ(carriage)と呼ぶらしいです。
ノズルが加熱できない問題 & フラットケーブルの端子のめくれ
まとめ
一見手軽に操作できるように見えて何かとトラブルが起きる3Dプリンタ。
今回は所有する3DプリンタX-smartを例に、私が直面したトラブルと取り組んだことについてまとめました。
トラブルが発生したら随時更新します。
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